アシュターンガ अष्टाङ्ग aṣṭāṅga

デーヴァナーガリー:अष्टाङ्ग 

IAST(ローマ字): aṣṭāṅga- 

カタカナ: アシュターンガ(アシュタ・アンガ)

性 : 中性名詞

語根:  अष्टन्  aṣṭan 八 + अङ्ग aṅga 部分、肢 = 八つの部分(を持つもの)

意味: ヨーガの八支分、アーユルヴェーダの八支分、など


アシュタは8、アンガは部分、という意味で、二つの単語を繋げると、熟語のように「八部分」「八支分」を意味します。

インド人の分類好きは有名ですが、ヨーガやアーユルヴェーダの八支分のように、分類しつつ総体を表わすために8という数字が好まれています。

もともとの8を表わす単語は अष्टन्  aṣṭan アシュタンですが、他の単語を続けて熟語として使われるときは、最後のンが落ちます。さらに、アシュタの語末のaの音とアンガの最初のaの音が繋がって、アシュターンガ、と長母音になります。

アシュタンガ、とカタカナで書いているものもありますが、ヒンディー語読みに近いもので、サンスクリット語ではアシュターンガです。

ちなみに、英語のeight エイト、ドイツ語のacht アハト、ラテン語のocto オクト、etc.印欧語族の8を表わす単語はすべてアシュタと語源が同じ。いわれてみれば音が似ていますね。

オクトパス(タコ)は、「八本足のもの」という意味です。


अष्टाङ्गपात aṣṭāṅgapāta アシュターンガ・パータ 

あるいは

अष्टाण्गप्रणाम aṣṭāṇgapraṇāma アシュターンガ・プラナーマ

といえば、両手、両足、両膝、額、胸、という八つの部分を地面につけて行なう五体投地のことも指しますが、

अष्टाङ्ग aṣṭāṇga アシュターンガ、だけでも五体投地を意味する場合があります。



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